涙…伝わる悲しみ

2020/04/11 Sat 20:18

100歳を超える女性の方を看取りました。
ずっと住み慣れたご自宅で息子様ご夫妻がよく看病されていました。
調子の良いときには、ご自宅横のベンチに息子様とご一緒に腰掛けられ、暖かい日差しに守られていた光景が忘れられません。

しかしここ数日、急に病状が悪化し、本日深夜にご逝去されました。
私の診断の後、息子さんが、本当にお辛そうに、
「(私は母に)本当によく育ててもらったから、(私が母を)良く看なきゃあと、母を大切にした…。」
と、ここまで一気に言われた後、涙を流されて
「涙を流すのは初めてだ。今までの人生で、初めて涙を流しました…」とおっしゃりました。

私がご自宅を出る時、息子様は玄関まで送ってくださいました。
車に乗り込んでエンジンをかけたとき、
普段、医師という仕事に徹しているせいか、決して涙を見せない私の瞼に涙が噴出してきました…。

帰りの車の中で、私の好きな曲「Journey」(作詞・作曲 桑田佳祐)が流れていました。
この曲は桑田佳祐さんがやはりお母様を亡くされたときに作られた曲です。

「とうに忘れた幼き夢はどうなってもいい
あの人に守られて過ごした時代さ
遠い過去だと涙の跡がそう言っている」

涙・・・伝わる悲しみ…

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