あらたに光を求めつづける

2020/01/02 Thu 15:35

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

今年はお正月から病いの方の往診に伺いました。
なかにはかなり病状のすぐれない方もおられます。
いろいろ考え、感じながら車を運転して患者さんのお宅を巡りながら
車の中で若松英輔さんの講演を聴いていました。
何度も聴いていた講演ですが、ある個所がとても心に響きました。
それは神谷美恵子の
「病めるひとたちの問題は人間みんなの問題なのである。であるから私たちは、このひとたちひとりひとりとともに、たえずあらたに光を求めつづけるのみである。」という言葉をうけて
若松英輔さんは
「われわれが探さなくてはいけないものは光り輝くようなところにはないかもしれない。
もっと違ったところに隠れているんじゃないか…
人々から高い尊敬を受ける人が、高いところから語るところにあるのではなくて
誰も顧みない人が、一人部屋で呻いていることの中に、人生の真実があるのかもしれない。
われわれはそういう人に寄り添うのは時に難しいかもしれない
でも皆さんがそういう苦しみや悲しみに生きるときとても大事なことと直面しているんだ。」

「誰にも顧みられず、一人部屋で呻いているひと」
そこに本当の光を求めつづけていきたいです。

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