人類連帯感

2019/10/13 Sun 09:52

 台風19号の接近する中、往診に呼ばれました。
病いの父親を本当によく娘さんが看病しておられました。訪問看護師さんが先に駆け付けてくださり、娘さんが涙を流す中、最期の時がありました。
「こんな辛いことがなぜあるんだろう…」
いつも自問自答する瞬間です。
「もうこのような仕事嫌だな~」と思っても続けているのはなぜだろう…。
懸命に看病する娘さん、いつも患者さんの傍にいて、本当に頑張っている訪問看護師さん…
この方々との連帯感を忘れたら、私がダメになってしまうと、心のどこかで感じているからでしょうか。

私の愛読書「生きがいについて」にこんな文章があります。

「人類連帯感」が、多くの危機的状況にあるひとの心に浮かびあがるのは、考えてみればふしぎなことである。
結局、人間の心は奥深いところで、ユングのいうような「集合的無意識」によってつながっているのであろうか。
人間が人間としての生存をおびやかされるような事態におかれるとき、
このつながりが意識の表面に浮かびあがって来てひとをしっかりと支えるのであろうか。
                                  (神谷美恵子著「生きがいについて」p195)
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