死は点ではない

2018/11/25 Sun 20:44

 前回の山折哲雄先生の話を続けましょう。山折先生はご講演の中で「死は点ではない」とおっしゃいました。「脳死」」「心臓死」は何時何分死亡確認と「死を点」でとらえています。それに対して万葉集の中では、人の死は「もがり」という生から死にいたるプロセスの中でうたわれ、意識されていた。
 たんぽぽ診療所にお通いくださっている方は、娘さんを癌で亡くし、何か月もたちますが娘さんの死をいつも身近に感じ続けておいでです。
美智子皇后様も「この世に悲しみを負って生きている人がどれ程多く、その人たちにとり、死者は別れた後も長く共に生きている人々であることを、改めて深く考えさせられた」とお言葉を2015年に語られました。
私の人生の書である「生きがいについて」(神谷美恵子)にも「周囲の人が死病にかかったり、死んだりしても、よほど身近な人でないかぎり、軽くやりすごしてしまう。葬式の後または通夜の席上、人々が思いのほか愉快そうに飲み食いし、歓談する光景はそう珍しいものではない。
その中で、故人の存在にすべてを賭けていた者は、心の一番深い所に死の痛手を負い、一人ひそかに呻き続ける。」と記しています。
「呻き続ける」
死は決して点ではない…
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