「ひと」を看取る
2023/09/02 Sat 20:14
最近ご高齢の方を看取りました。
この方とは30年以上前よりお知り合いで、お二人の娘さんも良く存じ上げています。
ご高齢ということもあり、体調を崩され、近くの病院に入院されました。
入院後も病状がすぐれず、このまま病院で最期を迎えなければならない時、
娘さん方がご自宅で最期を迎えさせてあげたいと決心され私の所にご相談に来てくださいました。
退院日、夕刻に診療が終わるとすぐにご様子を診に伺いました。
私の声掛けにも反応が乏しく、やはり最期の時は近いかと危惧されました。
翌日の日中にまたお伺いすると、昨夜とは打って変わって病状は持ち直すように思われました。
私に事もわかってくださり、診察後に「ありがとう」とおっしゃってくださいました。
私は医者の直感として、持ち直してくれるのではないかと祈りました。
またその翌日、お会いになりたい方々にお昼に会って、その後は娘さん方のお名前を呼び、
夕刻、静かにご逝去されました。
看取りの診察の時、あまりに穏やかなお顔に、「ああ、ご自分で、死ぬ時を選んで逝かれた」と感じました。
愛するご家族の元に戻り、お会いになりたい方々にお会いし、
娘さん方にお別れをし、ご自身の死ぬ時を選び取っていかれたようなお顔をしておいででした。
私も30年以上のお付き合いがありましたので、いつもの「病気の人の看取り」ではなく
「ひと」としてお付き合いした長い長い延長線上に、「ひと」としての看取りがあったと感じています。
この方とは30年以上前よりお知り合いで、お二人の娘さんも良く存じ上げています。
ご高齢ということもあり、体調を崩され、近くの病院に入院されました。
入院後も病状がすぐれず、このまま病院で最期を迎えなければならない時、
娘さん方がご自宅で最期を迎えさせてあげたいと決心され私の所にご相談に来てくださいました。
退院日、夕刻に診療が終わるとすぐにご様子を診に伺いました。
私の声掛けにも反応が乏しく、やはり最期の時は近いかと危惧されました。
翌日の日中にまたお伺いすると、昨夜とは打って変わって病状は持ち直すように思われました。
私に事もわかってくださり、診察後に「ありがとう」とおっしゃってくださいました。
私は医者の直感として、持ち直してくれるのではないかと祈りました。
またその翌日、お会いになりたい方々にお昼に会って、その後は娘さん方のお名前を呼び、
夕刻、静かにご逝去されました。
看取りの診察の時、あまりに穏やかなお顔に、「ああ、ご自分で、死ぬ時を選んで逝かれた」と感じました。
愛するご家族の元に戻り、お会いになりたい方々にお会いし、
娘さん方にお別れをし、ご自身の死ぬ時を選び取っていかれたようなお顔をしておいででした。
私も30年以上のお付き合いがありましたので、いつもの「病気の人の看取り」ではなく
「ひと」としてお付き合いした長い長い延長線上に、「ひと」としての看取りがあったと感じています。
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