いつも 静かに 微笑んで
2021/11/06 Sat 22:05
100歳を超える女性の方を看取りました。
もう何年も主治医としてお付き合いさせていただきました。
ご年齢が進む中でも、お伺いするたびにいつも静かに微笑まれている方でした。
お年を召されることは決して楽なことではないと思います。
思うようにならないお身体は苦しいこともあったでしょう。それに伴いお心もさぞお辛いことがあっただろうと推測します。
しかしその方はいつも静かに微笑んでいた…。
ここ数日は全く食事もとれず、娘様ご夫妻が献身的に看病されていました。
そして、最期の時がやって来てしまいました。
その方は何度も何度も両手を上にあげて、そののち息を引きとられました。それを見ていた娘様は「母が、さあ天国へ行くよ」と言っているようでしたとおっしゃっておられました。
「今日は死ぬのにもってこいの日」という本があります。
そこに、こんな言葉が載っています。
「今日は死ぬのにもってこいの日だ。
生きているものすべてが、わたしと呼吸を合わせている。
(中略)
子どもたちは、うちに帰ってきた。
そう、今日は死ぬのにもってこいの日だ。」
この100歳を超えた方を、ひとは大往生でしたと言うでしょう。
でも私はこの方が大好きでした。
ですから、もう少し、もう少し、生きていてほしかった。
もう何年も主治医としてお付き合いさせていただきました。
ご年齢が進む中でも、お伺いするたびにいつも静かに微笑まれている方でした。
お年を召されることは決して楽なことではないと思います。
思うようにならないお身体は苦しいこともあったでしょう。それに伴いお心もさぞお辛いことがあっただろうと推測します。
しかしその方はいつも静かに微笑んでいた…。
ここ数日は全く食事もとれず、娘様ご夫妻が献身的に看病されていました。
そして、最期の時がやって来てしまいました。
その方は何度も何度も両手を上にあげて、そののち息を引きとられました。それを見ていた娘様は「母が、さあ天国へ行くよ」と言っているようでしたとおっしゃっておられました。
「今日は死ぬのにもってこいの日」という本があります。
そこに、こんな言葉が載っています。
「今日は死ぬのにもってこいの日だ。
生きているものすべてが、わたしと呼吸を合わせている。
(中略)
子どもたちは、うちに帰ってきた。
そう、今日は死ぬのにもってこいの日だ。」
この100歳を超えた方を、ひとは大往生でしたと言うでしょう。
でも私はこの方が大好きでした。
ですから、もう少し、もう少し、生きていてほしかった。
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