ファシリティドッグ

2018/05/18 Fri 23:17

「ベイリー、大好き(セラピードッグと小児病院のこどもたち)」という本を読みました。
この本の副題は「セラピードッグ」となっていますが、病院などの同じ施設にずっといて、人々に愛情と安らぎを与える犬の事をファシリティドッグというようです。静岡県立こども病院に2010年よりファシリティドッグとして活躍したベイリーという犬の事を書いた本が「ベイリー、大好き」です。この本にはベイリーのステキな写真と共に次のような文章もあります。(こども病院で働く看護師さんの言葉です)「血液腫瘍化に入院した患者さんのご家族は、病名を告げられると強いショックを受けます。面談室で涙ぐむご両親に、私たも(はげまさなくては)と思うし、逆にご両親も(なにか話さないと)と、お互い気をつかうんですね。でも、そのあとベイリーにきてもらうと、そこからは言葉がなくてもいいんです。ベイリーは、相手のつらい気持ちを受けとめるかのように、ただ見つめて、気持ちに寄り添うようにいる。そうすると、ベイリーを抱きしめて泣いてくれるお母さんもいます。こどもさんの前で泣くわけにいかないので、ここで思い切り泣いてもらったほうがいい。ベイリーは抱きしめるとあったかいので、よけいやすらぐんでしょうね」(p130)「言葉がなくてもいいんです」「抱きしめるとあったかいので」、いずれも悲しみのケアの真髄だと思います。現在はベイリーは神奈川県立こども医療センターにおいて緩和ケアチームの一員として活動をしているようで、静岡県立こども病院には「ヨギ」がいます。ファシリティドッグに会ってみたい!
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別れ

2018/05/06 Sun 06:06

 この連休中に、ある一人の方を看取りました。ご家族もちょうど連休中で、ご主人様、息子さん、娘さんが、付きっ切りで看病をされました。お孫さんたちに囲まれて、一週間早い母の日のお花に見送られるように旅立たれました。最期の診察にお伺いした夜、私は「愛するご家族に囲まれて、穏やかに亡くなられて、これで良かった…??」と複雑な気持ちでした。愛するがゆえに…、大切な人であるほど…、永遠の別れは辛いのではないかと…。きっとそれは、愛する人を喪って、悲しみのあまり私のところにやってきてくださる方々の思いを聴き続けていると、「良い別れ」などというものはないと痛感しているからでしょう。

星野富弘の詩に「別れ」というのがあります。

「あなたが最後に見た季節が また巡って来ました
あれから私は幽霊というものが いてもいいと思うようになりました
できることなら あなたに幽霊になってもらってでも
もう一度 逢いたいのです

父ちゃん
気付くのが少し遅かったけれど 分かりました
詫びることも お礼をいうことも 
出来なくなる別れが あるということを」
       花の詩画集「あなたの手のひら」より
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