クリスマスの夜

2017/12/28 Thu 22:16

クリスマスの夜、私の携帯電話がなり、往診に駆けつけ、ある方が亡くなられました。
病いが重く、娘さんが本当によく看病されていました。

クリスマスの夜。
街は電飾と楽しそうな笑いに満ち、その中を運転し往診に向かっていました。

中島みゆきの「永久欠番」という歌をご存じですか?
「どんな立場の人であろうと
いつかはこの世におさらばをする
街は回ってゆく 人一人消えた日も
何も変わる様子もなく 忙しく忙しく先へと 」

この歌詞が、運転する私の心の中を何回も響いていました。

そして「永久欠番」の最後の歌詞が続きます。
「人は忘れられて 代わりなどいくらでもあるだろう
だれが思い出すだろうか
ここに生きてた私を

百億の人々が
忘れても 見捨てても
宇宙(そら)の掌の中
人は永久欠番 」

宇宙(そら)
来年はこれを探していきたい・・・
未分類 | コメント(0)

本当のしあわせ

2017/12/15 Fri 23:16

先日、ある女性の在宅診療を依頼されました。
その方は、がんの末期で、娘様ご家族と同居なさっていました。
初めて私がお伺いすると、
「病気で何も出来なくなってしまいましたが、
娘と、中学生と高校生の二人の孫娘の髪の毛が床に落ちているのを掃除するのが、私の大切な仕事です」
とおっしゃられました。
翌日、呼吸が大変になり、私はすぐに駆けつけ、ご本人とご家族と相談しご入院されました。
そして…数日後に病院で亡くなられたと連絡が入りました…。

私にも高校生になる娘がいます。
これまでゴミの 日に、家中のゴミを集めながら、洗面所で娘の髪をゴミ袋に入れていました。
しかし、この方のコトバをお聞きしてからは、この仕事が違った意味を持つようになりました。

大切な人のために…
未分類 | コメント(0)
 | HOME |