沼野尚美先生

2017/05/21 Sun 07:21

 昨日は静岡サイコオンコロジー研究会が開かれました。私の大変尊敬する沼野尚美先生(宝塚市立病院 緩和ケア病棟チャプレン・カウンセラー)をお招きし、私も前座をさせていただきました。沼野先生は「人の心からの叫びに耳を傾けることのできる人」だと私は感じ入っています。その沼野先生の御著書から先生のお言葉を紹介しましょう。(私の前座の発表で使ったものです)
「共感する」ことほどむずかしいことはないと感じてきました。患者さん方が時々おっしゃる言葉があります。「がんになっていない人に、こんな気持ちがわかるはずがない」と。一生懸命病める方の心に寄り添ってと思っているときに、そう言われてがっかりしたことが何度もありました。しかし、ホスピスで勤務し始めてから25年がたち、患者さん方のあのお言葉は、本当の本音なんだと素直に受けとめられるようになりました。「末期がん患者になっていない者が、心に寄り添うこと、共感することが、決して簡単でないことを、肝に銘じる必要があります。」(「いのちと家族の絆」p95)
「死ぬかもしれない病に罹り、療養生活を送りはじめると、家族の大切さがわかります。体調の悪化とともに面会を制限する場合も、最期までそばにいてほしいのはやはり家族です。(中略)自分の死を目前にしてはっきり気づく大切なもの、それが家族です。普段からそれに気づいた生き方ができる人は幸いです。」(「生と死を抱きしめて」p42~44)
沼野先生のお言葉、本当に素敵です。また静岡にお招きしたいです。
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ぬくもりの和

2017/05/04 Thu 06:53

がん患者おしゃべりサロンTalk spaceというところがあります。
私が本当に尊敬する方々がやっている会です。
HP(https://talkspace.jimdo.com/)にはこんな文章があります。

私が がんを患った時代
時は、流れた
流れた時間の分
患者の立場は 向上しただろうか?
患者は増え続けている
早期発見を 呼びかける
その成果は・・・・
患者の胸の内は いつでも不安でいっぱい
患者と患者 心の奥の声で 話ができる場を作りたい
あの時、私にもそんな場所があったなら・・・きっと
勇気をだして 自分を 解放してあげて欲しい。
勇気をだして一歩を踏み出そう!!踏み出してほしい!

サロンへ参加してくださる患者さんたちが手作りの文集(冊子)を作成致しました。
「ぬくもりの和」
私は拝読し感動しました。
この冊子の中に「本物のコトバ」があります。
(私が話しているのは「本物のコトバ」を預かりお披露目しているのであって、
この冊子の中のように、本物のコトバを本物のひとが語っているのと次元が違います)
本当に感動しました。
早速、この「ぬくもりの和」をたんぽぽ診療所の待合室に置きます。
きっと多くの人を救い続けるでしょう…。
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